アートリエ編集部が、冬を感じられる絵画について詳しく解説します。
冬を題材にしたアート作品は、落ち着いた雰囲気やロマンチックな風景を美しく表現しています。雪景色はもちろん、色彩を抑えたモノトーンの作品など、見るだけで冬の雰囲気を感じられるのが魅力です。
そこでこの記事では、冬を感じる絵画を厳選して紹介します。冬をテーマにした有名な絵画や、おしゃれでかわいいイラストも紹介するので、冬に向けてアートを探している方はぜひ参考にしてみてください。
冬をテーマにした有名な絵画7選

冬をテーマにした有名な絵画は、以下のとおりです。
- 「雪中の狩人」
- 「ルーヴシエンヌの雪」
- 「ルーヴシエンヌのベルサイユ通り(The Versailles Road at Louveciennes)」
- 「雪のある風景」
- 「かささぎ」
- 「冨嶽三十六景《礫川雪ノ旦》(ふがくさんじゅうろっけい《こいしかわゆきのあした》)」
- 「東海道五拾三次之内16蒲原《夜之雪》(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち16かんばら《よるのゆき》)」
それぞれ詳しく紹介します。
ピーテル・ブリューゲル(父)の「雪中の狩人」

出典:Wikipedia
ピーテル・ブリューゲル(1525〜1569年ごろ)は16世紀の画家です。同名の長男と区別するために、「ピーテル・ブリューゲル(父)」もしくは、「ピーテル・ブリューゲル(老)」などと表記されています。
農民を中心に描いた画家として知られ、庶民の生活を詳細に描いた作品は高く評価されました。ブリューゲルの作品は、16世紀の日常生活を表す資料として、活用されています。
「雪中の狩人」は、雪の中を3人の狩人が犬を引き連れて歩く姿と、村の風景を描いた作品です。村人たちがスケートを楽しんでいる姿と、ひとつしか獲物が取れず落ち込む狩人の姿が対照的に描かれています。
アルフレッド・シスレーの「ルーヴシエンヌの雪」

出典:Wikiart
アルフレッド・シスレー(1839〜1899年)は、19世紀に活躍した印象派の画家です。生涯に渡って印象派の画法にこだわり続けたシスレーは、風景画の巨匠として現在でも高く評価されています。
「ルーヴシエンヌの雪」は、雪が積もったパリ郊外のルーヴシエンヌを描いた作品です。道や並木、灰色の空など、雪の降る景色の静けさと美しさを表現しています。雪の柔らかい質感の表現が、高い評価を得ている作品です。
アルフレッド・シスレーについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
カミーユ・ピサロの「ルーヴシエンヌのベルサイユ通り(The Versailles Road at Louveciennes)」

出典:Wikiart
カミーユ・ピサロ(1830〜1903年)は、19世紀の印象派を代表するフランス出身の画家です。ピサロは農村や都市などを多く描いた風景画家として知られており、印象派グループのまとめ役として多くの画家に慕われた人物でもあります。
1869年に描かれた「ルーヴシエンヌのベルサイユ通り(The Versailles Road at Louveciennes)」は、パリのセーヌ川流域にあるルーヴシエンヌの雪道を描いた作品です。印象派の画家が描いた冬の絵の中でも、高く評価されました。
ピサロは1869年~1872年までルーヴシエンヌに住み、多くの風景画を描いています。
以下の記事では、カミーユ・ピサロについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
フィンセント・ファン・ゴッホの「雪のある風景」

フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890年)は、オランダのポスト印象派の画家です。近代美術を代表する画家として知られ、数多くの芸術家に多大な影響を与えました。
画家として活躍したのはわずか10年ですが、その間に数多くの作品を残し続け、「炎の画家」とも呼ばれています。作品の大半は、37歳で亡くなるまでの2年間で制作されたものだといわれています。
「雪のある風景」は、ゴッホがフランスのアルルで描いた作品です。
ゴッホに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方は、ぜひご覧ください。
クロード・モネの「かささぎ」

出典:Wikiart
クロード・モネ(1840〜1926年)はフランスの画家で、印象派の代表的な画家として知られています。代表作の「睡蓮」は世界的に有名で、さまざまな色の重なりと変化する光の反射は、後の画家に大きな影響を与えました。
1869年に描かれた「かささぎ」は、ノルマンディー地方のエトルタの雪景色を表現した作品です。雪のなかに黒い「かささぎ」が描かれ、タイトルになっています。雪を照らす太陽の光も美しく、光と色彩が見事に表現されているとして高く評価されました。
クロード・モネについては、こちらの記事で詳しく解説しています。興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
葛飾北斎(かつしかほくさい)の「冨嶽三十六景《礫川雪ノ旦》(ふがくさんじゅうろっけい《こいしかわゆきのあした》)」

出典:Wikipedia
葛飾北斎(1760〜1849年)は、江戸時代後期に活躍した日本の浮世絵師です。生涯にわたって3万4千点を超える作品を描き、浮世絵だけでなく黄表紙や春画、絵手本など数々の分野でも活躍しました。
代表作の「富嶽三十六景」は、北斎による富士山を描いた版画集で、図版は全部で46図作成されています。「冨嶽三十六景《礫川雪ノ旦》」は夜明けの富士山と江戸の雪景色を描いた作品です。
北斎は海外でも高く評価されており、モネやゴッホなど、ヨーロッパの有名な画家に多大な影響を与えています。
葛飾北斎については、こちらの記事で詳しく解説します。興味がある方はぜひ読んでみてください。
歌川広重(うたがわ ひろしげ)の「東海道五拾三次之内16蒲原《夜之雪》(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち16かんばら《よるのゆき》)」

出典:Wikipedia
歌川広重(1797〜1858年)は、江戸時代に活躍した浮世絵師です。広重が描く青色や藍色には定評があり、19世紀のヨーロッパで「広重ブルー」と呼ばれ、ジャポニズムを流行させました。
「東海道五拾三次之内 蒲原《夜之雪》」は、静岡県庵原郡(現在の清水区)の雪景色を描いた作品です。本来は冬でも温暖な静岡に、広重の想像で雪を降らせた作品で、夜の雪のなかを静かに歩く3人の人物が描かれています。
冬を感じるおしゃれな絵5選

ここからは、冬を感じるおしゃれな絵画を紹介します。紹介する絵のタイトルは、以下の5つです。
- 白の希望
- snowman
- 身象〜HOKKAIDO〜
- Fly me to the moon
- 小さな雪と星のクリスマスツリー
冬の風景を描いた、さまざまな表現方法をお楽しみください。
白の希望

アーティスト:藤涼
2025年に描かれた、白の希望という油彩を使用した作品です。
作品ストーリー:
寒くて厳しい冬を乗り越え、希望が実るさまを表現したアート。心穏やかになるような色合いで着色しました。
購入価格:11,000円
レンタル価格:月額3,800円
snowman

アーティスト:日月紗絵
2023年に描かれた、snowmanという作品です。
作品ストーリー:
ここは年中冬の国、スノーマンは相棒のトナカイといつも一緒。透明水彩と色鉛筆による優しいタッチで仕上げています。
購入価格:45,000円
身象〜HOKKAIDO〜

アーティスト:はなのかふぇ*橋爪かおり
北海道をテーマにした、抽象画です。
作品ストーリー:
身体の中で外敵と戦ったり成長と死滅を繰り返す細胞の蠢きのイメージ=「心で見る体内の風景」を自然の風景とリンクさせて描く『身』象風景をテーマとして制作を続けています。
今作は様々な街を転々と住み続けてきた経験から、どんな場所、どんな街にも人々の生活があり、生命はその営みを粛々と続けているという事への「讃歌」をテーマとしています。具体的な街を描き込む事で、作品をぐっと引き寄せ身近に感じてもらいたいという思いを込めたシリーズのひとつです。
この作品は「身象風景」の中に北海道の地図が描かれており、北国の静謐で澄んだ冬の空気が感じられるブルーを基調とし、アクリル絵の具と筆、白のペンで描き込んだ作品です。
見る方向や光のあたり具合によってキラキラ輝く見飽きない作品ですので、個人のご家庭のみならず、店舗や各種サロンのウェイティングルームなどを彩ってくれると思います。
プレゼントにもどうぞ。
購入価格:30,000円
レンタル価格:月額3,800円
Fly me to the moon

アーティスト:ティーラワット加奈子
2024年に制作された、自宅の中から眺めた満月を描いた作品です。
作品ストーリー:
大雪が降っている中の満月を描きました。家の中から見ている様子です。
購入価格:22,000円
小さな雪と星のクリスマスツリー

アーティスト:MiuMiu
油彩を使って、小さな星と雪の白いクリスマスツリーを描きました。
作品ストーリー:
小さな雪と星のクリスマスツリーを描きました。小さな作品ですがお部屋に飾ると雰囲気が一気にクリスマスムードに変化します。幻想的な青い空間に雪と星が輝いています。非現実でワクワクする1/365の休日にお部屋に飾って楽しい気持ちになれるよう描きました。
購入価格:14,000円
冬のかわいい絵7選

ここからは、冬を感じるかわいい絵を7選して紹介します。紹介する絵は、以下のとおりです。
- クリスマスツリー 雪と星の夜
- クリスマスツリーピンク
- On a cold naight
- 冬の夜に
- おしくらまんじゅう
- これもあたたかい?
- 雪椿と貴女の言葉
1つずつみていきましょう。
クリスマスツリー 雪と星の夜

アーティスト:KATO SHOKO
ネイビーの背景に、ゴールドの滲みや和紙の透け感が特徴的なクリスマスツリーのアートです。
作品ストーリー:
ネイビーの背景にゴールドのにじみや和紙の透け感がきれいに相まった画面がとても気に入っています。
ツリーもきれいですが、背景も美しく仕上がりました。
作者自身きらきらしたクリスマスのイメージがとても好きなので
わくわくしながら制作しています。
鑑賞される方にもそんな楽しい雰囲気が伝わればいいなと思います。
ぼたん雪のように丸い部分は和紙を切り貼りしたりしている部分もあります。
実際に見るとその部分はさらに透明感があり、美しいです。
1年に1度、飾るのがとても楽しみ!
クリスマスをより心待ちにできるようにと描いた作品です。
購入価格:13,200円
クリスマスツリーピンク

アーティスト:KATO SHOKO
マゼンダやピンク系の色を使用し、かわいらしく描いたクリスマスツリーです。
作品ストーリー:
マゼンダ、ピンク系のかわいらしい華やかなツリーです。
1枚飾るだけでお部屋がとても明るい雰囲気になります。
日照時間が減ってしまう秋冬に
ピンクの明るい画面を楽しんでいただければと思います。
作者的には実際に見るともっと透明感があり、画像よりも色彩の幅が
とても豊かです。
明るい部屋ですとよりきれいに飾れますが、
暗い部屋でも華やかさは消えません。
ピンク系のツリーはなかなかないと
思い、あれば華やかでかわいいなと思い描きました。
1年に1度、飾るのがとても楽しみ!
クリスマスをより心待ちにできるようにと描いた作品です。
購入価格:53,800円
レンタル価格:月額3,800円
On a cold naight

アーティスト:萩原樹 MIKI HAGIWARA
縦横15cmのスクエアサイズのキャンバスに犬の絵を描いた作品です。
作品ストーリー:
この作品はスクエアサイズのキャンバスに描く犬の絵のシリーズです。コンパクトなサイズなので、部屋に飾りやすくおすすめです。冬の寒い時期におすすめの作品です。
購入価格:11,000円
冬の夜に

アーティスト:あしだちはる
「冬の夜に」は、寒い日に空を飛ぶ雪の精を描いた作品です。
作品ストーリー:
寒い冬の夜 何気なく外を見れば ほら雪の精たちが音もなくターコイズブルーの夜空を舞っていますよ!
購入価格:30,000円
レンタル価格:月額3,800円
おしくらまんじゅう

アーティスト:あしだちはる
寒い夜にピッタリな、部屋の雰囲気を暖かく演出してくれる絵です。
作品ストーリー:
寒い冬 ふんわり 楽しい絵画でほっこりと温かなお部屋を演出して下さい。
購入価格:20,000円
レンタル価格:月額3,800円
これもあたたかい?

アーティスト:宮本明香
オリジナル絵本、「あたたかいを探して」に登場したキャラクターが描かれた作品です。
作品ストーリー:
宮本明香のオリジナル絵本「あたたかいを探して」に登場した冬のこどもジルマと、雪だるまの犬サムちゃん、オカリナ吹きのハリィさん、アオシジュウカラのヨルノコトリが描かれています。グラデーション表現を得意としており、寒い雪景色にあたたかさを感じていただければ幸いです。「絵本な宝箱」というシリーズでイラスト作品や絵本を描いています。各キャラクター紹介や絵本はホームページからご覧いただけます。 http://hanezou.com
購入価格:66,000円
レンタル価格:月額3,800円
雪椿と貴女の言葉

アーティスト:Rita.*
雪が降る幻想的な空の下、優美さを持つ椿と女性が描かれています。
作品ストーリー:
雪が降る幻想的な冬空の下、力強くも花言葉のように
気取らない優美さ 控え目な素晴らしさ
の椿と女性を表現してみました。
冬の寒さと暖かさを銀と金の
アルコールインクでダイアモンドダストの様に
表しています。冷たい雪や温度は下に下がるので
銀の靄は下に、ふと春を予感させるような
これから太陽が顔を出し暖かさを伝える金の靄は上に
雪が降ろうとも花びらの赤は静かに美し
角度や光の当たり方により輝きが違います。
この作品と出逢って下さったアナタにとって
どの角度が1番記憶に残ったのでしょうか?
購入価格:120,000円
レンタル価格:月額3,800円
冬をイメージしたかっこいい絵4選

ここからは、冬をイメージしたかっこいい絵を紹介します。紹介する絵は、以下の4作品です。
- はじまりの龍
- 白龍
- 無故の美/「弐」
- WH-ZONE 2023/01/25/雪/b
ぜひここから、お気に入りの作品を見つけてみてください。
はじまりの龍

アーティスト:kemono gallery
森の動植物や草木が季節を巡って形態を変え、その循環の兆しを『はじまりの龍』として描いた作品です。
作品ストーリー:
季節が巡り、森の動植物はそれによって形態を変え、毛を厚くするものもあれば、穴に籠り冬を越すものもいる。
草木に至っては、葉が落ち土に還り大地や幹にエネルギー溜める。
そして、新たな命が次第に芽吹く。
そうして循環し繰り返していく。
生と死。光と闇。破壊と創造。
そういったものが常に対になって存在している。
自然はそうして目に見えて、その節目のような変換点が感じられる。
理の中でスムーズで抗わずに自然体。
人間の節目というもの、生と死という大きなものだけでなく、社会の中で生き抜くために
様々な場面で形態を変え、スキルを付けそういった節目を乗り越え、生き抜いている。
変化や兆しのようなものは、内側からすでに
はじまっている。
これは、そのはじまりの龍。
購入価格:100,000円
白龍

アーティスト:山崎敏行
白龍は、より目の表情の龍を描いた作品です。
作品ストーリー:
仮縁(簡易額縁)付。和紙、墨、胡粉使用。
作品サイズ30×22.5×1.5cm。(額縁込みサイズ33.5×26 480g)
いろんな龍を書いてきましたが、狩野山雪の龍は私のお気に入りのひとつです。本作品は墨に胡粉で白龍を表現しました。シルバーで仮縁を作成しました。龍のより目の表情が可愛らしいと思いませんか。
購入価格:30,000円
無故の美/「弐」

アーティスト:JUN
「無故の美」を描いた作品です。
作品ストーリー:
『無故の美』そこはかとなくそこに”ある”が大事。目立たなくとも。それこそが、無の美。少しの重なりでも美しくて、これだけで十分と思える程に。
購入価格:33,000円
レンタル価格:月額3,800円
WH-ZONE 2023/01/25/雪/b

アーティスト:島田豊美
雪をイメージして描かれた抽象画です。
作品ストーリー:
雪をイメージ致しました。
購入価格:30,000円
レンタル価格:月額3,800円
まとめ

この記事では、冬を感じる絵画を紹介しました。有名な絵画からおしゃれでかわいい作品は、見るだけで癒しを与えます。暮らしを彩る冬の絵画を、ぜひご自宅で楽しんでみてください。
アートリエではアートに関する情報を発信しています。アートのことをもっと知りたいと思ったら、こまめにウェブサイトをチェックしてみてください。
また、実際に絵を購入してみたいという方は、活躍中のアーティストの作品をアートリエで購入、またはレンタルもできます。誰でも気軽にアートのある生活を体験できるので、ぜひお気に入りの作品を探してみてください。










