美術の歴史に大きな足跡を残した画家たち。世界や日本には、有名な画家がたくさんいます。国や時代によって特徴が異なる天才たち、画家としての評価はもちろん、その魅力が気になりますね。
現在活躍中のアーティストたちも、こうした先達たちの影響を受けて自分の画風を築いてきました。この記事では、活躍中のアーティストの作品を多数取り扱うアートリエが、有名な画家たちをわかりやすく紹介します。
誰もが知っているビッグネームから、初めて聞く名前まで。それぞれの魅力に触れて、ぜひ絵に興味を持ってみてください。
(世界)歴史的な有名アーティスト20選
まずは歴史に名を残した有名なアーティスト、世界篇です。欧米で活躍したアーティストといっても、その魅力と特徴は多種多様。
ぜひ彼らの素晴らしさを感じてみてください。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)
「モナリザ」や「最後の晩餐」を描いたことで有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ。レオナルドの西洋での人気はすさまじく、彼にまつわるさまざまなミステリーもニュースやドラマでお目にかかります。
1452年、イタリア生まれ。10代でヴェロッキオの工房に入り、絵画の基礎を学びました。当時からその才能は突出していて、師匠の作品《キリストの洗礼》中に天使を描き大注目されました。活躍の場をフィレンツェからミラノ、フランスへと移す間に、《白貂を抱く貴婦人》や《岩窟の聖母子》などの名作を次々と製作。一方で未完成に終わった作品が多い画家としても有名です。
建築家、技術者、哲学者、自然科学者などさまざまな顔を持つレオナルドは「万能の天才」といわれ、ラファエロをはじめとするさまざまな芸術家に大きな影響を与えました。
パブロ・ピカソ(1881-1973)
アートに興味がない人も、「画家」と聞いてまっさきに思いつく名前、それがピカソです。スペインで生まれフランスで活躍したピカソは、20世紀最大の画家といって過言ではないでしょう。生涯に制作した作品は8万点を超えるといわれ、破格の価格がつく画家としても有名です。
スペインのマラガに生まれたピカソは青の時代を経て、キュビズムを創始。《アヴィニョンの娘たち》をはじめ、私生活で関わった女性たちの自画像をさまざまな様式で描きました。1937年に作成した《ゲルニカ》によって、平和運動に寄与したアーティストとしても知られています。
晩年まで精力的に製作活動をしていたピカソは、新しい様式や領域への開拓にも熱心で、後進たちに大きな影響を与えました。抽象絵画やコラージュ技法など、20世紀の美術運動はピカソなしには語れないといわれるほど。
《夢》や《生きる喜び》など代表作も多数あります。
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)
日本でも知名度が高いゴッホは、作品の素晴らしさだけではなく、劇的な人生が人々の心をつかみます。
オランダ生まれのゴッホは、ポスト印象主義の作家の1人。幼いころから極端な性格で他者から理解されにくく、成人後も神学校や仕事先でトラブルが絶えませんでした。画商となった弟テオの援助で絵の製作を開始し、コントラストが印象的な作品を数多く生み出しました。
ゴッホは日本の浮世絵に大きな影響を受けた画家で、明るい色合いや大胆な構図はその反映といわれています。「耳切り事件」やゴーギャンとの決別など波乱の生活の中で、《ひまわり》《夜のカフェ》《星月夜》などの傑作を描きました。
1889年に精神病院に収容されてからも創作は続けたものの、1990年にピストル自殺を遂げたと言われています。
ミケランジェロ(1475-1564)
レオナルド・ダ・ヴィンチと並んで、ルネサンス美術の立役者といわれるミケランジェロ・ブォナローティ。
13歳でフィレンツェのギルランダーイオの工房に入ったミケランジェロは、メディチ家の庇護のもと彫刻家として頭角を現します。《ピエタ》や《ダヴィデ》はその代表作。ルネサンス時代の天才の常で、ミケランジェロは画才にも恵まれていました。
フィレンツェ市から依頼されたレオナルドとの競作《アンギアーリの戦い》は、残念ながら現存していません、ローマ教皇の依頼で描かれたヴァティカンの《天地創造》や《最後の審判》は、画家としてのミケランジェロの代表作です。
詩人としても優れていたミケランジェロの絵画は、深い精神性と宗教性が特徴。彫刻のために描いたデッサンも秀逸です。
アンディ・ウォーホル(1928-1987)
親しみやすいポップアートの代表的な画家、それがアメリカのアンディ・ウォーホルです。ペンシルバニア州で生まれた彼はデザインを学んだ後、1960年代からポップアートの旗手として活躍を始めました。
《キャンベルスープ缶》《マリリンモンロー》など、一度見たら忘れられないインパクトのある作品がウォーホルの特徴。大量生産の時代に即した作風や製作で、一世を風靡しました。彫刻や映画の製作でも才能を見せたウォーホル、アートに大衆性を与えた功労者として美術史に名を残しました。
他の代表作は《Coca-cola》《迷彩の自画像》など。
サルバドール・ダリ(1904-1989)
鑑賞する人を惹きこむような絵画で知られるダリ。スペイン生まれのダリは、シュルレアリスムの画家として有名です。奇行や自己宣伝術が高じてシュルレアリスムから離れた後も、魔術的写実主義と呼ばれる彼独自の画風で、意識下の感情を描くのに長けていました。
心理学者フロイトの精神分析論を絵画にとりいれた独自のスタイルを確立、強烈なだまし絵(トロンプルイユ)の名手ともいわれたダリ。幻想さえも客観的にクールに絵にしてしまう才能の持ち主でした。
代表作には《記憶の固執》《茹でた隠元豆のある柔らかい構造》など。
クロード・モネ(1840-1926)
フランスの画家モネは、日本でも人気のある印象派の開拓者。少年時代を過ごしたアーヴルの陽光や海に啓発され、独特の画法を生み出した画家です。
コローやターナーの影響を受けたモネは1874年、第1回印象派展に《印象・日の出》を出品。斬新な様式は大注目を浴びて、この作品から「印象派」の名前が生まれたほどでした。その後も光の現象の変化を描くことに終始、色彩分割や筆触分割などの技術を発明しました。
日本の浮世絵の影響を受けたといわれるモネの代表作には、《積みわら》《睡蓮》《アルジャントゥイユのレガッタ》など。水辺や風景画を好んだ画家でした。
ヨハネス・フェルメール(1632-75)
作品の少なさが災いして長らく存在が忘れ去られていたフェルメール。代表作《真珠の耳飾りの少女》をテーマにした映画が製作されるなど、近年は再脚光を浴びているオランダの風俗画家です。
レンブラントと並ぶ17世紀オランダの巨匠と呼ばれるフェルメールは、正確な遠近法と光の表現を得手としていた画家。コバルトブルーとレモンイエローを好んで描いているのが特徴です。描かれた市井の人びとにも深い尊厳を感じます。
若くして亡くなったことに加え、生活の困窮で作品は散逸。現存しているのは40点弱ですが、世界各地で美術展が開かれるほどの人気を誇ります。
代表作は他にも《デルフト眺望》《水差しを持つ女》など。
エドヴァルド・ムンク(1863-1944)
強烈なインパクトを持つ《叫び》で有名なムンク。ノルウェー生まれのムンクは、象徴主義の画家であり、表現主義の先駆者ともいわれています。
医師であった父の影響を受けて、死や病を身近に感じることが多かったムンク。彼は欧州各地で絵を学んだあと、コペンハーゲンで製作を開始しました。肉親の死や自分が抱える不安を、流動的なラインと単純化された色で表現するのがムンクの特徴です。
《叫び》以外の代表作、《マドンナ》《嫉妬》も死と不安がモチーフになっていて、当時からセンセーションを巻き起こしました。大胆な筆遣いと精緻な表現のバランスは、他の追随を許さないともいわれています。
レンブラント(1606-69)
独特の明暗法によってドラマチックなシーンを描くことに優れていたレンブラント。オランダ生まれのレンブラントは、ルーベンス、ベラスケスと並ぶ17世紀最大の巨匠といわれています。
イタリアルネサンスの天才たちに憧れて描き始めたといわれるレンブラントは、1631年にアムステルダム移住。《テュルプ博士の解剖学講義》や《イサクの犠牲》で注目を浴びます。
市民隊からの依頼で描かれた《夜警》、聖書をテーマにした《ペテロの否認》など、フランスの近代絵画を予告するような大胆な描写の作品を数多く生み出しました。深い陰影から読み取れる性格描写も、レンブラントの得意分野です。
ラファエロ(1483-1520)
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとともにルネサンスの三大巨匠とされているラファエロ。優美な女性像が魅力的なラファエロはイタリア生まれ、30代で夭折した天才です。
宮廷画家の息子として生まれたラファエロはレオナルドの影響を受け、《美しき女庭師》や《ドーニ夫妻の肖像》で画家としての地位を確立。ローマ教皇から招かれて、ヴァティカンに《アテネの学堂》や《聖体の論議》を描きました。唯一無二の優雅な画風は教皇をはじめ王侯貴族に愛され、肖像画や宗教画を数多く残しています。
代表作は《ガラテイアの勝利》《小椅子の聖母》《サン・シストの聖母》など。
ジャクソン・ポロック(1912-56)
アメリカ現代アートの「顔」ともいえるポロック。抽象表現主義の代表的な作家であるポロックは、シュルレアリスムやピカソの影響を受け、アメリカのインディアンなどの土着の美術も取り入れた画風で、一時代を築きました。
一見すると無作為に描きなぐったようなポロックの作品は、画面全体を絵具で覆いつくすようなオールオーバーと呼ばれる手法が用いられています。高い密度と叙情性、黒と白を駆使した動的なラインのほか、描く行為に重点を置く「アクションペインティング」が高く評価されました。
代表作は《男性と女性》《秘密の守護者》《ブルーポールズ》など。
ポール・セザンヌ(1839-1906)
セザンヌはポスト印象派の画家の1人といわれていますが、印象派としても名作を残しているほか、キュビズムやフォーヴィズムにも影響を与えました。
キャリア当初は写実派の影響で暗い色調が目立ったセザンヌの作品は、ピサロをはじめとする印象派との接触で明るいカラーへと変化。第3回印象派展に参加し、見る人に大きな印象を残しました。印象派の色遣いはそのままに、幾何学を思わせる造形表現を確立。ゴッホ、ゴーギャンと並んでポスト印象派を代表する画家に位置付けられています。
代表作には《サント・ビクトワール山》《大水浴図》《カード遊びをする人々》など。
グスタフ・クリムト(1862-1918)
きらびやかな装飾性と官能性が魅力のクリムト。代表作《接吻》は世界各地でポスターが売られているほどの人気を誇ります。
オーストリアの金細工師の息子として生まれたクリムトはウィーン工芸学校に学び、最初は歴史主義的な壁画や天井画を製作しました。1897年に「分離派」を結成、日本の琳派を思わせる金を使った平面構成の作品を描き始めます。典雅な貴婦人や官能的な女性像は、ウィーンのアールヌーボーを代表する傑作となりました。ウィーン世紀末と重なるデカダンなイメージも、人気の理由です。
代表作は《接吻》《ユディト》《エミーリエ・フレーゲの肖像》など。
ルネ・マグリット(1898-1967)
青リンゴや山高帽をかぶった男性が印象的なマグリットの作品。理解できないけれどなんとなく好き、という方は多いようです。
マグリットは20世紀ベルギーアートを代表するシュルレアリスムの画家。キリコの影響を受けて、未来派的な作品をたくさん描きました。関連のないテーマを作品の中に登場させて、詩的で神秘的なイメージを見る人に与えるのがマグリットの特徴です。斬新で非日常的な世界ながら、視覚を超えた観念を表現。のちのポップアートの画家にも影響を与えました。
代表作は《人の子》《偽りの鏡》《イメージの裏切り》など。
エドゥアール・マネ(1832-1883)
印象派の誕生に大きな影響を与えたマネ。優れた先見性のため、スキャンダルとも無縁ではなかった画家です。パリの富裕な司法官の家に生まれたマネは、当初は歴史画家を目指すもののアカデミズムに反発、欧州各地を見聞して独自の作風を作っていきました。日本の浮世絵にも強い興味を持っていたといわれています。
1863年に発表した《草上の朝食》、1865年発表の《オランピア》はいずれも非難ごうごうのスキャンダルに。古典的な規範を打ち破り、伸びやかな筆遣いで人物や情景を描いたマネは、印象派をはじめとする新しいアートのシンボルになりました。
他の代表作には《テュイルリ公園の音楽会》《フォリー・ベルジェールのバー》など。
エドガー・ドガ(1834-1917)
優美な踊り子を描いた画家として有名なドガ。パリの富裕な家庭に生まれたドガは、マネやモネと親交が深く、印象派展にも積極的に出品しました。
当初は歴史画を多く描いていたドガは、のちに対象を近代的な生活の情景へと移行。ドガの代名詞ともなった踊り子や洗濯女、浴女、競馬をテーマに、柔らかな色調の作品を数多く生み出しました。印象派の画家の例にもれず、ドガも浮世絵愛好者であったと伝えられています。厳格なデッサンと斬新な構図が特徴のドガ、写真家としても有名です。
代表作は《ダンス教室》《たらいで湯浴みする女》《競走馬》など。
アンリ・マティス(1869-1954)
ピカソと深い親交があり、彼と一時代を築いたマティス。フォービズムを代表するフランスの画家です。
セザンヌや印象派の影響を受けたマティスは、ピカソと親交を結び、色彩と線のコントラストが特徴的な作品を発表。これがフォーブ(野獣)と評されたことからフォービズムの中心で活躍しました。キュビズムの影響を受けてからは形や色の単純化によって作品は洗練され、カラーの純粋な輝きが印象的な傑作を残しています。計算しつくされた構成がマティスの特徴といえるでしょう。
代表作は《赤い部屋》《ダンス》《コリウールのフランス窓》など。
キース・ヘリング(1958-1990)
ハイハイする赤ちゃんや吠える犬を数多く描いたキース・ヘリング。夭折が惜しまれるヘリングは、ニューヨークで活躍したポップアートの画家です。
ピッツバーグで学んだあとニューヨークに出たヘリングは、地下鉄構内に動きを感じさせる平面的な人間像を描いて注目を浴びます。温かみのある作風は「グラフィティ・アート」や「サブウェイ・ドローイング」と呼ばれて人気を博し、ウォーホルやバスキアとも交流を持ちました。
描いた絵をグッズにして販売する「ポップショップ」を展開、アートの大衆化にも寄与した画家です。
代表作には《ニューヨーク地下鉄のチョーク・ドローイング》など。
アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)
幻想的なイメージで日本でも人気のミュシャ。アールヌーボーの代表的な作家として、不動の人気を誇ります。
チェコスロバキア生まれのミュシャは、パリで大女優サラ・ベルナールのポスターを担当。女性と花を華麗なラインで描き、世紀末の代表的な画家の仲間入りをしました。サラ・ベルナールのために描いた数々のポスターを皮切りに、平面的かつ優雅なスタイルで一世を風靡。20世紀初頭の日本のアートにも影響を与えたことで知られています。
代表作は《ジスモンダ》《椿姫》《四季》《スラヴ叙事詩》
(日本)歴史的な有名アーティスト10選
日本の画家にも要注目!
時代や個性が光る日本の有名アーティストをご紹介します。
岡本 太郎(1911−1996)
「芸術は爆発だ!」の名言で知られる岡本太郎。日本の前衛芸術の代表的なアーティストです。漫画家の父、歌人の母との間に生まれ、若き日にパリで学びました。
ピカソの影響を受けて作品を描き始めた岡本太郎。哲学や民俗学も学び、日本的な常識を覆す構図や色彩で、日本の前衛美術を牽引しました。花田清輝、埴谷雄高と親交があり、戦後の日本のアートになくてはならない画家に。縄文文化に影響を受けて作風を変化させるなど、晩年まで精力的に活動しました。
代表作は《傷ましき腕》《太陽の塔》など。
田中 敦子(1932-2005)
1960年代に登場したコンセプチュアルアートの代表的な画家が、田中敦子です。大阪に生まれ京都私立美術大学に学んだ田中敦子は、吉原治良率いる「具体美術協会」に参加。大胆かつ実験的な作品で注目されました。
布や電気を使った概念アートの旗手であった田中敦子はオブジェ作品で有名ですが、数字やコラージュを用いた絵画も魅力的。幾何学的な構図と親しみやすい色彩は今も大人気。各地で回顧展も開催されています。
代表作は《電気服》《89a》《Work》など。
葛飾 北斎(1760-1849)
浮世絵の第一人者として、世界の芸術家に影響を与えた葛飾北斎。自らを「画狂人」と称して、幅広いカテゴリーの作品を残しました。
狩野派、土佐派、琳派などを学び、洋風画からも影響を受けた北斎は、30代後半で独自のスタイルを確立しました。風景画、美人画、花鳥画、戯画のいずれでも才能を開花。優れた構図と色彩で描き、和漢洋の技術を駆使することができる画家でした。明治維新後、北斎の作品は世界各地に伝えられ、欧米のアーティストにも大きな影響を与えました。
頻繁に名前を変えたり引っ越ししたり、奇行でも知られていた北斎。娘の応為も画家であり、小説のテーマになることも。日本が誇れる大家の1人です。
代表作には《冨岳三十六景》《北斎漫画》など。
棟方 志功(1903-1975)
「ゴッホのようになりたい」という言葉を残した棟方志功。青森県の鍛冶職人の家に生まれた棟方志功は、ゴッホの絵に憧れて独学で油絵を学びました。
木版画に移行し、1936年に発表した《大和し美し版画巻》で柳宗悦に注目されました。東洋的な美や神話、日本の情緒を作品化する名手といわれた棟方志功。やがて宇宙観や人間本来の感情など壮大なテーマで作品を制作、ヴェネツィアのビエンナーレをはじめ世界の美術展での受賞も多数あります。
代表作は《二菩薩釈迦十大弟子》《柳緑花紅頌 》など。
歌川 広重(1797-1858)
北斎と並んで浮世絵の画家として名があがる歌川広重。江戸時代後期に活躍した歌川広重は、風景画の浮世絵でよく知られています。
江戸の同心の息子として生まれた広重は、若くして歌川派に師事。1833年の御馬献上行事で京都に随行、この時に描いた《東海道五拾三次》によって画家としての地位を確立しました。親しみやすく叙情的な作風は生涯を通じて変わらず、江戸の名所や諸国の風景を数多く描いています。
代表作は《木曾海道六拾九次》《名所江戸百景》など。
伊藤 若冲(1716-1800)
華やかな鶏の絵で有名な伊藤若冲は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した画家。あまりに迫真的な写実性に、幻想さえ感じる独特の画風を持っています。
江戸時代中期に京都に生まれた若冲は、狩野派や尾形光琳、中国の名画を学び研鑽し、写実的な描写に加えて独特の装飾性を表現した画家。花鳥画が得意で、とくにドラマチックな鶏の絵が代表作となっています。京都人らしく、軽妙でユーモラスな水彩画も残しています。
代表作は《動植綵絵》《仙人掌群鶏図襖絵 》など。
東山 魁夷(1908-1999)
青と緑を基調にしたメルヘンチックな絵が人気の東山魁夷。皇室からのご用命も多かった東山魁夷は、人気実力ともに20世紀を代表する画家の1人です。
神奈川県に生まれた東山魁夷は若い頃にドイツに留学、帰国後は日展を中心に活躍しました。1945年に召集され、配属先で見た阿蘇の雄大な自然がその後の画風に大きな影響を与えたといわれています。美術展で入賞を重ねながら、東宮御所や皇居新宮殿へ作品を製作。名実ともに時代を代表する画家になりました。詩的で静謐な東山魁夷の絵は、見る人を瞑想の世界にいざなってくれます。
代表作は《桂林月夜》《黄昏》《道》など。
横山 大観(1868-1958)
「西の栖鳳、東の大観」といわれるほど日本画壇をリードした横山大観。見事な画業だけではなく、後進たちの育成にも熱心だった人格者でした。
茨城県に生まれた横山大観は、岡倉天心に師事し日本美術院の創立に参加。「朦朧体」と呼ばれる没線の画風は、当初は批判の的になりました。世界各地で展覧会を開催して帰国したのち、文展を開催。この時代に描いた自然をモチーフにした作品が、大観の評価を不動のものにしました。
水墨画でも新境地を開拓、日本絵画の近代化に寄与した画家です。
代表作は《生々流転》《瀟湘八景》《山窓無月》など。
藤田 嗣治(1886−1968)
大正から昭和にかけて活躍した洋画家の藤田嗣治。西洋人とは一線を画す作風を持ち、エコールドパリの寵児として、海外で活躍した日本人画家です。
陸軍軍医の息子として生まれた藤田嗣治は東京美術学校西洋画科を卒業。1913年からフランスに渡り、モディリアーニなどの画家と親交を持ちました。パリで個展を開き、美術展の審査員に選ばれるなど活躍、独創性が認められエコールドパリの一員となりました。
日本画壇の閉鎖性を嫌って、パリを活躍の場とした藤田。1926年には《友情》がフランス政府お買い上げとなり、評価も不動になりました。1955年にフランスに帰化。晩年に描いた宗教画も有名です。
代表作は《自画像》《猫》など。
尾形 光琳(1658-1716)
琳派の立役者として有名な尾形光琳。俵屋宗達や本阿弥光悦のあとを受け、華麗な装飾画を描き、国内外の画家に大きな影響を与えました。
京都の大呉服商の息子として生まれた光琳は、能楽や狩野派に学び、俵屋宗達に傾倒して独自の作風を創り上げました。優れた写実性と大胆な構図、金を使った豊穣なイメージは、琳派の真髄といわれています。弟の乾山も有名な工芸家。
光琳の死後に彼の画業を慕った画家も多く、酒井抱一は江戸に琳派の伝統を根づかせました。
代表作は《燕子花図屏風》《紅白梅図屏風》など。
(世界)活躍中の有名アーティスト10選
今現在、画家として活躍しているアーティストも多数います。
才能や話題性に恵まれた活躍中のアーティストについて解説します。
バンクシー
「アートテロリスト」の異名を持つバンクシーは、1990年代後半から各地で活動している覆面の画家です。イギリスのブリストル出身のアーティストであるということ以外、生年月日やキャリアは謎に包まれたまま。
イギリスのロンドンを中心に、ステンシルを使ったメッセージ性の強い絵を描き、アートに興味がない人々にも注目されてきたバンクシー。ハート型の風船を求める少女を描いた《風船と少女》はバンクシーの代表作であり、2018年のサザビーズオークションで1億5千万円で落札され、話題になりました。
戦時下にあるウクライナや紛争中のパレスチナに向けての作品もニュースになったばかり。
代表作は《風船と少女》《少女と爆弾》など。
kaws(1974-)
××が目になったキャラクターがシンボルになっているアメリカのアーティストkaws。1974年生まれの彼はグラフィティやストリートに魅了され、1990年代半ばからニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アートに学びました。
ディズニーのセル画作成を経て、創造性にトライしたいという願いから絵画の製作を開始。流動的なフォルムとポップなカラーがkawsの魅力です。世界各地の美術館で美術展が開催されるほか、ユニクロをはじめとするブランドとのコラボも多数。
代表作は《RESPONSE ABILITY》《ACTIVITY TRAP》など。
ディヴィッド・ホックニー(1937-)
イギリス生まれながら、アメリカのロサンゼルス移住後に才能を開花させたホックニーは、ポップアートの画家のひとり。イギリスポップアートの第2世代の代表といわれ、若い世代に人気があります。
ホックニーの作品に見られるなめらかな質感と明るいカラーは、見る人を幸せにしてくれるような詩的なイメージ。アメリカ西海岸の文化や風土を体現したような作風で、舞台芸術なども手掛けています。
代表作は《ニックのプールから上がるピーター》《A bigger splash》など。
ゲルハルト・リヒター(1932-)
フォトペインティングやアブストラクトペインティングで知られるリヒター。ドイツのドレスデン生まれです。ポップアートの影響を受けたあと、アイロニーあふれる「資本主義リアリズム」を提唱しました。
雑誌や新聞に掲載された写真を拡大しぼかし、ブレも技巧として駆使するリヒターの作品は、政治や現実へのメッセージが込められていることが大半。抽象表現主義を冷静に見つめた作品や、灰色だけで描く作品など、斬新なアイデアから多数の作品が生まれています。
代表作は《 エーマ―階段を降りる裸婦》《抽象絵画》など。
ダミアン・ハースト(1965-)
満開の桜の絵で日本人からも注目される画家ハーストは、インスタレーションや彫刻で頭角を現したアーティスト。ヤングブリティッシュアーティストの国際的な評価をあげるなどの貢献をしてきました。
イギリスのブリストル生まれのハーストは、社会生活に存在する記号やイメージに興味を持ち、アカデミックな従来の美術界がびっくりするような斬新なアイデアで注目を浴びてきました。自然史や医学をテーマにした作品を多数制作していましたが、2020年頃に繚乱の桜を描いて注目を浴びています。ビジネス面でも成功した現代アーティストの1人。
代表作は《生者の心における死の物理的不可能性》《Cherry Blossoms》など。
ジェフ・クーンズ(1955-)
うさぎや犬のオブジェで知られるジェフ・クーンズ。アメリカのペンシルバニア州出身のクーンズは、彫刻家として名高いアーティストです。デュシャンの実験的作品に影響を受けた初期の作品から、ポップアートの流れをくむネオジオの1人として注目されてきました。
スチール製のウサギやマイケルジャクソンとペットの像など、中産階級に受ける作品を数多く残しています。草花で作った子犬の像など、屋外での活動も多数。
2024年にはクーンズの作品125点を乗せたロケットが月へ向かったことも、ニュースになりました。
代表作は《フーヴァー社セレブリティIII》《ウサギ》など。
オラファー・エリアソン(1967-)
空間や光、水などを用いて、科学的で知的な作品を作ることで知られるエリアソン。デンマーク生まれのエリアソンは王立美術アカデミーで学び、コペンハーゲンとベルリンを中心に活動しているアーティストです。
光と火、水などの根源的な要素を用いたサイトスペシフィックなインスタレーションを展開。見る人に自然現象の神秘を感じさせてくれる作品を残してきました。
代表作は《ウェザープロジェクト》《ニューヨーク・シティ・ウォーターフォール》など。
マリーナ・アブラモヴィッチ(1946-)
人類学に精通し、詩的な作品を作ることで知られるアブラモヴィッチ。1946年に旧ユーゴスラビア・ベオグラードに生まれたアブラモヴィッチは、パフォーマンスアートを通じて感動や緊張を聴衆に感じさせてくれる才能の持ち主といわれています。国際的な美術賞の受賞も多数。
ボディアートやインスタレーションも手掛けるアブラモヴィッチは、日本とも縁があるアーティスト。新潟県大地の芸術祭の里に《夢の家》を設置。この家に泊まった人が見た夢をまとめた『夢の本』が出版されるなど、魅力的なプロジェクトを行っています。
代表作は《Rhythm 0》《Seven Easy Pieces》など。
アニッシュ・カプーア(1954-)
イギリスで活躍するカプーアは、インドのムンバイ生まれ。1970年代にイギリスに移住し、教育活動のかたわらアートを製作してきました。ニュースカルプチャーのシンボルとして、ヴェネツィア・ビエンナーレでも注目されています。
ヒンドゥー教の寺院の前で売られている色粉に着想を得て、ファイバーグラスを用いた立体に粉末顔料で彩色した彫刻で話題に。巨大な屋外彫刻も得手としており、高さ115mの《orbit》を設計、建設したことでも有名です。
代表作は《スカイミラー》《上下逆さまの世界》など。
ジュリアン・オピー(1958-)
出典:THE EUROPEAN CULTURAL CENTRE
ロンドン生まれのオピーの作品は、どこかポップアートを思わせるカラーが特徴。ポートレーションやアニメーションなど、若い世代に親しみやすい作品も数多くあります。絵画だけではなく、彫刻や公共施設にまで活躍の場を広げています。
エジプトの象形文字や日本の木版画、交通標識など、目にするものを象徴的に認識して作品にするスタイルは、1990年代から2000年にかけて確立しました。ポップバンドブラーのジャケットを手掛けたり、U2のコンサートツアーのためにLEDプロジェクトを担当するなど、ミュージシャンとも縁が深いアーティストです。
代表作は《James, Inventor》《Walking in New York 1》など。
(日本)活躍中の有名アーティスト10選
インターナショナルに活躍中の日本のアーティストもぜひ知りたいですね。
きっとお好きな作風をもつ芸術家がいるはず!代表的な10人を解説します。
草間彌生(1929-)
水玉模様や網模様をモチーフにした作品で絶大な人気を誇る草間彌生。ルイ・ヴィトンなどのハイブランドとのコラボも多く、その一挙一動が注目されています。
長野県出身の草間彌生は京都の美術工芸学校を卒業後、1957年に渡米。ポップアート、環境をテーマにする前衛芸術の世界で、ニューヨークを中心に活動をしてきました。各国の美術展での受賞が多数あるほか、ランス芸術文化勲章オフィシエや文化勲章も受賞。2017年には草間彌生自身が設立した財団による草間彌生美術館が東京にオープンしています。
代表作は《最後の晩餐》《無限の網》など。
村上隆(1962-)
明るい色彩、DOBという分身のようなキャラで若い世代も魅了するアーティスト村上隆。ルイ・ヴィトンなどとのコラボで知られる村上隆ですが、「ランドセル・プロジェクト」などのメッセージ性の強いアート活動でも有名です。
東京芸術大学美術学部日本画科を卒業した村上は、反写実的な要素による「スーパーフラット」というスタイルを確立し、1990年代から世界から注目される存在になりました。欧米のハイカルチャーと日本のアニメ文化を融合し発展させていく彼の手法は、アートにおける新たな哲学として評価されています。
代表作は《Flower Ball》《目をつぶると、シャングリア》など。
奈良美智(1959-)
挑戦的な視線の少女の絵画で有名な奈良美智。青森県弘前市出身の奈良は武蔵野美術大学で学んだあと、ドイツ国立デュッセルドルフ芸術アカデミーに留学。ドイツ滞在中から、デフォルメされた人間や架空の生き物を太いラインで描くスタイルを生み出しました。
無垢と悪魔的な要素をもつ独特の人物像で有名になり、処女作品集「深い深い水たまり」で注目を浴びました。1995年に開催された個展で評価を不動のものに。日本らしいポップな明るさと詩情漂う作品で、若い世代にも人気があります。
代表作は《ナイフ・ビハインド・バック》《あおもり犬》など。
横尾忠則(1936-)
絵画からグラフィックデザインまで幅広い分野で活躍する横尾忠則。兵庫県出身の横尾は、1961年に日本デザインセンターに入所、原色を駆使したサイケデリックなポスターで注目を浴びました。挑発的な作品やポップアート風のコラージュなど、作風は多彩です。
パリ青年ビエンナーレやワルシャワ国際ポスタービエンナーレなどで受賞を重ね、1981年からは画家に転向しました。ニューペインティング風の画風で、若々しい作品を制作し続けています。
代表作は《腰巻お仙》《クリアーライト》など。
会田誠(1965-)
コンセプチュアルアーティストの1人として、メッセージ性の強いアングラな手法で知られる会田誠。社会や歴史の暗部、閉塞感を表現するアーティストとして、話題性の高い作品を作り続けています。
東京芸術大学を卒業した会田誠は、1990年代に《巨大フジ隊員対キングギドラ》で注目を浴びます。同じようにオタク文化を表現する村上隆のスマートさとは対極にある土着性とアンダーグラウンドな作風は、その後の会田の作品にも一貫しています。戦争や環境に関するテーマの作品も多いのが特徴。
代表作には《戦争画 RETURNS》《人プロジェクト》など。
山口晃(1969-)
東京芸術大学で大和絵を学んだ山口晃は、2001年に《山愚痴諦抄・尻馬八艘飛乃段》で岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞を受賞。建物や人物を緻密な描写で表現する画風が魅力的なアーティストです。
大和絵風に町の景観を描く手法も山口晃ならではのもので、海外では「ネオ江戸」と表現されることも。幼少期の「お絵かき」にルーツがあるといわれる彼の作品は、品のいいユーモアと郷愁、独特の未来性が溢れています。大河ドラマのタイトルバック画も担当するなど、幅広く活躍中。
代表作は《洛中洛外図》《東京圖》など。
千住博(1958-)
千住博は、バイオリニストの千住真理子、作曲家の千住明と兄弟。まさに芸術家一家に育ったエリートです。東京藝術大学で日本画を学び、ヴェネツィアビエンナーレで名誉賞受賞などの経歴を誇ります。
千住博の作風は、伝統的な技法を巧みに用いて壮大な自然を表現するのが最大の特徴。現代的な抽象風と古典的な洗練をマッチさせ、静謐で力強い水や空気を描写。鑑賞する人に深い畏敬の念を抱かせ、瞑想的な世界を感じさせてくれます。
代表作は《THE FALL》《大徳寺聚光院伊東別院襖絵》など。
小松美羽(1984-)
「美しすぎる芸術家」として知られる小松美和。長野県の豊かな自然の中で育った小松は、自然とライフサイクルをテーマした作品で注目される、新進気鋭のアーティストです。
《狛犬》が大英博物館で常設展示されるなど、若手ながら実力は折り紙付き。2017年にはヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを授賞し、クリスチャン・ディオールの公式アンバサーも務めました。生と死、神や霊的な存在を感じる小松の作品は、今後も要注目。2020年には長野の善光寺でライブペインティングを行うなど、活発に活動しています。
代表作は《神獣讃美歌》《Sprit Monkey》など。
塩田千春(1972-)
大阪で生まれベルリンで活躍する塩田千春。生と死という根源的な問題を見つめつつ、インスタレーションや映像を制作するアーティストです。
部屋全体を活用し、赤と黒の糸で世界を表現するのが塩田の特徴。生と死を見つめながら、鑑賞者に没入型の体験をさせるのが彼女の技法です。スペースを十分に使った静謐な空間を演出した美術展が世界中で開催されるほどの人気。靴や鍵、本などの日常的アイテムも活用して、記憶や感情を喚起し続けています。
代表作は《いのちのかたち》《大陸を越えて》など。
ロッカクアヤコ(1982-)
素手でアクリル絵の具を使って描くロッカクアヤコ。美術学校に通った経験がなく、すべて独学で作風を確立した若きアーティストです。
村上隆が主宰するGEISAIでスカウト賞を受賞したロッカクアヤコは、思春期の子供たちを中心にポップな色彩を使って描くのが特徴。どこかアニメを思わせる作風は海外で高く評価され、その作品は1200回以上オークションにかけられています。
パフォーマンスアートでもそのパワーを実感できるアーティストです。
代表作は《Magic Hand》《ロッカクアヤコの宇宙戦争》など。
これからが楽しみなアーティスト10選
YUSUKE
プロフィール
「存在がそのままあること」をテーマに、人物や動物、風景を制作しています。 その存在が持つ社会的なイメージを取り除いて、偏見や歪みをなくし、キラキラと描きたいと思っています。 普段見てもらえないような細かい色や線まで描いて、しっかりと主張させてあげたいという思いがあります。
長登数久(焼絵堂)
プロフィール
●京都市生まれ。 ●大阪デザイナー専門学校卒業。 ●グラフィックデザイン会社を経てフリーランスへ。 ●2011年より焼き絵(ウッドバーニング技法)による制作開始。 ●一般的に油彩・水彩・版画などは基底材に色材をのせることで表現します。一方、私の追求する「焼き絵」は、木材を焼きゴテやバーナーで焼き付け、焦げ色の濃淡で表現します。つまりは基底材を少しずつ「焼き取り」ながら描くわけです。 製材された木材とは言え、「樹木の年輪には宇宙の記憶がレコード(記録)されている」との考え方を元に、木材の記憶を画像として炙り出しています。
樫内あずみ
プロフィール
「もっと踏み込んだ絵画鑑賞を楽しんでほしい」という想いから、手で直接触れることのできる「触れる絵画」を制作。 いつか傷がついたり、汚れたり、色褪せたとしても、それが味になるような『古道具のように愛される絵画』を目標に活動している。 1994年、愛知県知多半島出身。幼少期より絵を描く事と植物が好き。
&lemon
プロフィール
大分県出身の抽象画家&lemonと申します。 世界20カ国以上を旅し、自然現象とそれに対する私たちの認識や感覚に発想を得て、自然との繋がりを感じる作品制作を行なっております。作品に当たる光の角度や鑑賞される方向によって色味や流れが変化するような作品が多いため、手にとってくださった方だけの発見や鑑賞方法をお楽しみくださいますと嬉しいです。 また、作品を通じて生活の癒しや日々のエネルギーとなるだけでなく、何気ない日常に気づきを感じていただけるような作品をお届けして参ります。 ぜひお楽しみください。
川西 郁美
プロフィール
1985年香川県生まれ。6歳から広島で育つ。現在は愛知県在住。名古屋芸術大学大学院同時代表現コース卒。
カスミラン
プロフィール
2004年よりアーティスト活動を開始。 十数ヶ国に及ぶ自然豊かな国々を旅しながら絵とデザインを学び、広告イラストやTシャツデザインの他、2005年の小学館第11回「おひさま大賞」最優秀賞受賞をきっかけに、幼年誌等での短編絵本も多く手がける。 また、2020年からはコロナ禍で外出が難しくなるなどした経験から、自然に触れて心身を解放する時間の大切さを痛感し、天然石を糸で装飾して身につけるマクラメジュエリーや、自然を身近に感じられるようなメインテリアアートの制作にも力を入れている。 様々なモノづくりを通して、〜自然+遊びゴコロ〜をテーマに自由な表現を楽しんでいます。
望月寛子
プロフィール
1980年生まれ 静岡県在住 東海大学美術学課程卒業 2004年画家上原一郎氏主宰のアートキャンプにボランティアスタッフとして参加し、上原氏やアメリカで活躍するアーティスト達に影響を受け制作活動開始。 静岡グランシップショーウィンドー展示コンペティション選出/作品発表・映画への作品貸出など。 グループ展多数・2023年個展開催。
Tomoko Tsuchiya
プロフィール
古来よりある自然の姿や世界観を根底に、現代的な暮らしや価値観と人の本来的な心を繋ぐ抽象表現を目指しています。 抽象画は、明確な答えのないテーマに適した表現形態です。個々の感性によって、またその時々によっても解釈は異なります。暖かな光が差し込む時に窓から外を眺めれば、生き生きとして色彩に富んだ景色が目に映るかもしれません。気持ちが沈んでいる時には、木々の香りを含んだ風が心を癒してくれるかもしれません。私の作品を、そんな「窓辺の景色」の一つとして、日々の暮らしに取り入れていただけたら幸いです。
YOKO TAKAHIRA -高平洋子-
プロフィール
こんにちは アルコールインクアーティスト「YOKO」です。 プロフィールを読んでくださり、ありがとうございます。 「beautifullife Life with Art」をテーマに,毎日が明るく楽しくそして癒される。 家族のように毎日を一緒に過ごす、そんなアートをお届けします。 アルコールインクアートは、特殊な描き方をするアートです。 筆を使わず風を使って描くため、偶然性の高いアートですが、私はしっかりと必然性も落とし込んで描きます。偶然と必然の合間を行きかいながら、インクが混ざり合いながら絵を完成させます。そして、他にはない発色の美しさも素晴らしいです。 同じものは2度と描けない・・ 世界にひとつだけのアート。 すべての作品に、「想い」「意味」を乗せています。絵に込められた意味も一緒に鑑賞ください。 より価値あるアートを目指すため、これからも進んでまいります。よろしくお願いします
YOKO TAKAHIRA -高平洋子-の作品を見たい方はこちら
marie
プロフィール
2009年京都造形芸術大学情報デザイン学科を卒業。 在学中に京都広告賞金賞受賞。 新宿伊勢丹、渋谷ヒカリエなどで開催された展示会へ多数参加。 2019年にはアメリカNYの展示会へ出展。 2021年ギャラリーピカレスクにて原画100枚個展開催、2023年同ギャラリーにて額作家と2人展開催。 「描く世界は世界の異国の風景と、どこか現実離れした表情の人物、かかせないのは動物達。 より多くの方の日常に彩りが増える事を願い日々制作しています。」
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まとめ:スタイルも様式もさまざま!世界と日本の有名画家たち
絵画はつねに、人間の歴史とともにありました。歴史の中で大きな足跡を残した画家たち、現在進行形のアーティストたち。それぞれの特徴と魅力を知るとアートはより楽しくなります。
この記事でご紹介したレオナルドやピカソは、誰もが知っているビッグネームです。そのほかにも耳にしたことがある画家、好きなブランドとコラボしているアーティストなど、絵画を身近に感じる方も多いのではないでしょうか。さまざまな画家の魅力を知って、ぜひ毎日の生活の中にアートを取り入れてみてください。より豊かなライフスタイルが生まれる可能性、大です!
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