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2023.11.01

絵画のサイズ一覧表|大きさの種類とおすすめの選び方

絵画のサイズ一覧表|大きさの種類とおすすめの選び方

我が家に絵を飾りたい!そう思ったときまず意識しなくてはいけないのは、絵画のサイズです。絵画のサイズには「号数」という規格がありますが、その数字を見ても大きさはピンと来ないという人は多いと思います。

家の大きさや絵を飾りたい空間によって、ふさわしい号数は異なってきます。せっかく気に入って選んだ絵のサイズがしっくりこないのはとてもストレス。

この記事では、絵画専門の通販サイト「アートリエ」のスタッフが絵画のサイズについて詳しく解説します。号数からスペースにふさわしい絵のサイズまで、絵を選ぶときの基本として、どうぞ最後までご覧ください。

絵画サイズの基本を知ろう

3枚並ぶ絵

絵画のサイズを表す「号数」は、絵画独自の規格です。同じアートでも、版画などには使用しません。絵に興味がない人にとっては、号数で表示される絵の規格は大きさを実感しにくいかもしれません。

絵画のサイズ「号数」について、詳しく解説します。

絵画標準サイズというものがある

名のある画家の作品は、号数によって価格が決まります。ちょうど土地の大きさを表示するのに、「平方メートル」より「坪数」のほうがピンとくるように、絵画の世界では「号数」がベースとなっています。本格的な油絵は、号数で売買されるのが通常です。

この号数、実は日本サイズとフランスサイズがあります。

かつての日本では、尺貫法という独自の単位を使用していました。明治時代に入り文明開化が進むのと同時に、「尺」で表示されていた長さも欧州の基準に合わせるようになりました。

「1尺=30.304cm」。

この数字をもとに、絵画のサイズは「フランスサイズ」をベースに日本独自の「号数」が制定されたわけです。

フランスサイズと日本サイズの違いは、ごくわずか。たとえば1号サイズ(F)の場合、

フランスサイズ 220×160mm

日本サイズ 221×166mm

しかし日本サイズでも1号は「220×160mm」と表記されていることが多く、フランス規格との誤差はミリ~数センチ単位。

たとえば自宅に飾るのに推奨されている10号サイズの絵であれば、

フランスサイズ 550×460mm

日本サイズ 530×455mm

となります。

次の項で、日本規格の「号数」の見方について説明します。

号数の「長辺」と「短辺」

号数は数字だけではなく、アルファベットの表記もあります。

たとえば、「F10」といった具合。この場合、数字は絵画の長辺を表します。

「10号」ならばアルファベットが異なっても、長辺は53cmであることでは共通します。

一方、アルファベットには次のようなものがあります。

アルファベット意味
F型(Figure)人物
P型( Paysage)風景
M型(Marin)海景
S型(Square)正方形

長辺と短辺の比率は、黄金比などを意識したサイズになっています。人物や風景を描くのにふさわしい比率とされていますが、必ずしもモチーフに合わせたテーマを描かなくてはいけないというルールはありません。

号数を計る場合は、フレーム(額縁)部分は含まず、絵のみで測るのが基本となっています。

絵画のサイズの一覧表

定規

絵画のサイズ一覧表をまとめました。絵画の種類によって大きさは異なりますが、額を購入する際は、一回り大きい額をイメージしてみると良いでしょう。部屋との相性や空間も合わせてイメージすることがおすすめです。

号数Fサイズ(人物)Pサイズ(風景)Mサイズ(海景)Sサイズ(正方形)
0号180×140180×120180×100180×180
1号220×160220×140220×120220×220
SM227×158227×227
2号240×190240×160240×140240×240
3号273×220273×190273×160273×273
4号333×242333×220333×190333×333
5号350×270350×240350×220350×350
6号410×318410×273410×242410×410
8号455×380455×333455×273455×455
10号530×455530×410530×333530×530
12号606×500606×455606×410606×606
15号652×530652×500652×455652×652
20号727×606727×530727×500727×727
25号803×652803×606803×530803×803
30号910×727910×652910×606910×910
40号1000×8031000×7271000×6521000×1000
50号1167×9101167×8031167×7271167×1167
60号1303×9701303×8941303×8031303×1303
80号1455×11201455×9701455×8941455×1455
100号1620×13031620×11201620×9701620×1620
120号1940×13031940×11201940×9701940×1940
150号2273×18182273×16202273×14552273×2273
200号2590×19402590×18182590×16202590×2590
300号2910×21822910×19702910×18182910×2910
500号3333×24853333×21823333×19703333×3333

単位:mm

絵画の特殊なサイズ

絵画のサイズには、先述したサイズ以外にもSM(サムホール)などがあります。SMは、F・P・Mは付かない特殊なサイズです。一般的に227mm×158mmとされていますが、絵画の中でもかなり小さいサイズとなります。

小ささゆえ持ち運びやすく気軽に配置換えを楽しめるので、プレゼントにも最適でしょう。大きさは1号と2号の間ほどです。例外的に正方形のSM、SSM(エスサムホール)とSMを2枚繋げたWSM(ダブルサムホール)というサイズがあります。

絵画のサイズ選びのポイント

リビングルーム

それではここで、それぞれの絵画のサイズの選び方についてポイントを挙げていきます。

絵を飾りたいのにサイズやデザインが選べないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

部屋の大きさから号数を選ぶ

部屋の中で絵画を主役としたインテリアにしたい場合。この場合は10号以上の絵を飾ると、空間にメリハリがつきます。リビングや寝室などの大きめの壁にインパクトのあるサイズとデザインの絵を飾ることで、一気に洗練されたインテリアに早変わり。

チェストなどの家具の上に飾る場合は、絵のサイズは家具の横幅を超えないタイプを選ぶとすっきりと収まります。逆に玄関やキッチンなどの小さな空間には、4号から5号サイズがおすすめ。

小さな空間では、絵と人間の距離が狭くなります。近くから見ることを考えて、サイズやモチーフを選ぶのがベターです。

空間とサイズ感は絵を飾るうえで最重要事項です。小さな空間に大きすぎる絵を飾れば圧迫感がありますし、大きな空間に小さな絵を飾ってもどこか間が抜けてしまいます。

実際に飾ってその感覚を体感することが必要ですね。

S型(正方形)の絵を飾る

絵画においてS型はそれほど主流とは言えません。しかし空間によっては、正方形のS型がすっきりすることも。

たとえば小さめのS型を何枚か飾ることで、ギャラリー風のインテリアを演出できます。大きめの1枚の絵を飾ることをためらっている場合は、S型を含めた数枚を飾るのもひとつの手ですね。

F型の絵を飾る

F型は私たちにとって馴染みやすい比率といわれています。クレジットカードなどのカード類は、F型の比率が使われているためです。生活の中に違和感なく溶け込みF型の絵は、小さな空間ならば6号サイズくらい、大きな空間ならば10号サイズを基準に吟味してみましょう。

F型の絵画は、チェストやベッドの上などに飾りたい場合もしっくりくる規格。絵画の初心者には選びやすいのがメリットです。

P型の絵を飾る

P型は風景画に適した横長が特徴。強い印象を残すP型の絵は、広めのダイニングやリビング向きのサイズです。

家具の向きに沿って飾ると空間に奥行きが出るため、家族や人が集うような場所向きです。

M型の絵を飾る

どこまでも続く海の景色を描くのに適しているM型。絵画のタイプとしては少数派です。横幅がもっとも長いタイプのM型は、お部屋に飾る場合は難易度が高い絵になります。

次の章で述べますが、M型は普遍の「黄金比」。最も美しい比率を自宅に飾ることで、良い運を引き寄せてくれるかもしれません。

ぜひ1度試してみて、その効果を実感してみてください。

絵画の号数に関する豆知識

数式

絵画の号数は、アートに興味を持ち始めるとよりしっくりとくるかもしれません。この号数、実はいろいろなトリビアがあります。

絵画の号数について、楽しい豆知識をご紹介します。

号数の由来と意味

「号」という言葉は古来、文人や画家の画号として用いられてきた経緯があります。

また数詞に「号」をつけて、順序を表すために用いてきました。

明治時代、文明開化とともに欧米化を進めていた日本は、洋画のキャンバスのサイズも「号数」で表すことになりました。

明治8年に導入された「度量衡取締条例並ニ検査規則種類表」により、折衷尺が原尺として採用されました。「1尺=30.304cm」がベースとなり、絵画の号数が決まったわけです。

絵画のサイズは黄金比?

黄金比というのをご存じでしょうか。

黄金比とは古代ギリシア人が発見した比率で、人間にとって最も安定し最も美しい比率とされているものです。1対1.618がその比率で、書籍などのサイズにも応用されています。レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「モナリザ」も、顔の比率は黄金比なのです。

絵画のサイズでは、M型が黄金比。西洋の叡智といわれる古代ギリシア時代に発見されたこの普遍の原理、M型の絵画で体感するのも素敵ですね。

またP型は、「白銀比」に近いといわれています。

白銀比は1対2.414あるいは1対1.414となる比率。A判やB判の紙の規格にも適用されています。白銀は特に日本人が好む比率といわれ、大工さんの曲尺もこの比率が使われているほか、日本のアニメのキャラクターは白銀比で描かれることが多いのだとか。

絵画の規格でこうした比率の楽しさを知るのもオツですね。

SMサイズとは?

「F4」などと表記される絵画の規格。日本規格は25種類あります。

そのなかで特殊な規格が「SMサイズ」。「サムホール」と呼ばれるこのサイズは227mm×158mm。小さめの絵画のサイズの規格になります。

何枚かの絵を並べたい場合には便利なサイズですね。

まとめ:自分に合った絵画サイズを選ぼう

絵の具

自宅に絵を飾りたいと思ったら、真っ先に決めなくてはいけないのが絵画のサイズ。ところがこの絵画のサイズ、じつは選ぶのが簡単ではありません。号数で表記される絵は、サイズ感がわからないとピンとこないことも多々起こります。

まずは号数のサイズを知り、飾りたい空間にふさわしい規格を選ぶ必要があります。好きな絵を選んだのに実際に飾ってみたらサイズが合わなかった!そんなアクシデントを避けるために、レンタルから可能なアートリエはとても便利。本物の絵を、効率よく無駄なく購入できます。

お試しレンタルのシステムを活用し、サイズが合わないなと思ったら交換や返却も可能。素敵なインテリアの演出のために、ぜひ便利なアートリエをご活用ください。

アートリエメディア | アートの販売・レンタル-ARTELIER(アートリエ)

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著者
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