アートリエ編集部が、ユニークな福利厚生について詳しく解説します。
近年、従業員の満足度を高め、会社の業務効率アップにつながる福利厚生が注目されています。そんな福利厚生ですが、「ユニークな福利厚生のアイデアを取り入れたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ユニークな福利厚生の事例を解説します。また、女性に嬉しい福利厚生や企業に役立つ福利厚生のアイデアの出し方も併せて紹介します。
この記事を読めば、ユニークな福利厚生に関する情報を理解できるので、導入したい方はぜひ参考にしてみてください。
あると嬉しい!ユニークな福利厚生の事例

従業員に喜ばれる福利厚生の事例は、以下のとおりです。
- マッサージやヨガ・筋トレをサポート
- 禁煙手当・花粉症手当
- ワンコインランチ・フリードリンク
- 卵子凍結やピルの処方費用を補助
- 美容施術の割引
- サイコロ給
- ペット同伴出勤
それぞれ詳しく見ていきましょう。
マッサージやヨガ・筋トレをサポート
従業員の健康増進や生産性向上を目的に、マッサージやヨガ、ジムなどの費用を補助する企業が増えています。マッサージは肩こりや疲労を和らげ、ヨガはストレス軽減や集中力向上に効果的です。
また、スポーツジムの法人会員制度を利用すれば、従業員が気軽にトレーニングを継続できる環境を整えられます。これらの取り組みは、従業員の満足度を高めるだけでなく、離職防止や企業全体の業務効率アップにつながる点も魅力です。
禁煙手当・花粉症手当
禁煙手当・花粉症手当といったユニークな福利厚生も存在します。禁煙手当は、非喫煙者に月1万円を支給する制度で、従業員の健康志向の向上に効果的です。また、30日間禁煙を達成した従業員に手当を出す企業もあります。
花粉症手当は、診察料やマスク、目薬やティッシュ代などを補助する制度です。花粉症に関する通院費を会社が負担する事例もあります。このような制度は、従業員の体調不良による作業低下を抑えつつ、働きやすさや会社への信頼感を高めるのに効果的です。
ワンコインランチ・フリードリンク

ワンコインランチとは、加盟店でのランチを企業が半額補助し、従業員が昼食を500円前後で利用できるようにする制度です。フリードリンクは、会社が用意した飲み物を自由に飲める制度で、リフレッシュ効果や従業員の満足感アップにつながります。
こうした制度は、従業員の食費負担を減らしつつ、コミュニケーションの促進にもつながる福利厚生として評価されています。
卵子凍結やピルの処方費用を補助
将来のライフプランを支援するユニークな福利厚生として、卵子凍結の費用を補助する企業があります。
卵子凍結にかかる高額な費用を企業が一部補助することで、キャリアと出産の両立を支援する取り組みとして注目されています。
実際に大手企業でも導入が進み、従業員の安心感や定着率向上につながっているようです。
女性の健康維持を目的にピル処方費用を補助する事例もあり、月経困難症や体調不良の改善を支える取り組みとして注目されています。
美容施術の割引
福利厚生の一環として、美容クリニックの施術の割引制度を導入している企業もあります。具体的には、施術費用を定価から10%割引する、といった内容です。
美容施術は、高額になりやすいため、割引でお得に受けられる点が魅力的で、自己投資や美意識の向上を後押しします。
こうした取り組みは従業員の満足度を高め、企業がユニークな福利厚生を打ち出す手段として注目されています。
サイコロ給

給与に遊び心をプラスした「サイコロ給」は、毎月給与日に従業員がサイコロを振り、出た目に応じて臨時ボーナスが支給される制度です。
通常の固定手当とは異なり、偶然性を取り入れることで従業員に楽しみや驚きを与える点が特徴です。
このような予測できない運任せの要素があることで日常に変化が生まれます。
ペット同伴出勤
ペット同伴出勤は、従業員が犬や猫などのペットを職場に連れてくることを許可し、動物と一緒に過ごしながら働ける制度です。オフィスにペットがいることで、従業員同士の会話が自然に生まれ、コミュニケーションの活性化にもつながります。
また、ペットを長時間ひとりにさせずに済むため、飼い主の精神的な安心感を得られます。
その他のユニークな福利厚生
紹介してきた事例の他にも、以下のようなユニークな福利厚生があります。
| 福利厚生の例 | 内容 |
| 生活支援 | 給食費補助/指定エリア居住手当/実家帰省費負担/インフルエンザ予防接種補助 |
| イベント・記念日 | 入学祝い金/結婚・出産祝い金/自分だけの記念日休暇/結婚記念日祝い金/孫誕生休暇 |
| コミュニケーション促進 | ランチ交流制度/同僚への褒賞贈呈制度/飲み会支援/役員ランチ指名制度 |
| 働き方改革 | シエスタ制度/フリーアドレス/PC自動シャットダウン/1ヶ月連続休暇制度 |
| 独自制度 | バンジージャンプ支援/失恋・離婚休暇/ネイル無料施術/かき氷食べ放題/社長ハンコ旅行券制度 |
生活支援では子育てに役立つ給食費補助や、実家帰省費負担といった制度があります。自分だけの記念日休暇や、役員ランチ指名制度などはユニークです。
このように、福利厚生には企業ならではのアイデアが含まれています。
中小企業によるお金をかけないユニークな福利厚生の事例

コストを抑えつつ従業員の満足度を高めたい中小企業には、負担の少ないユニークな福利厚生が効果的です。資金やリソースが限られていても、創意工夫でユニークな福利厚生を導入できます。
お金がかからないユニークな制度には、不要な備品を従業員に配布したり仮眠や昼寝を認めたりする制度があります。なかには、結婚や恋愛といったライフイベントをサポートする制度もあるようです。
このような制度は大きな投資を必要とせず、従業員の働きやすさや定着率の向上につながります。
ユニークな福利厚生のアイデアを出す際のポイント

ユニークな福利厚生のアイデアを出すポイントは、以下のとおりです。
- 福利厚生を導入する目的を明確にする
- 従業員にヒアリングする
- 企業の理念に沿った福利厚生を取り入れる
- トレンドを取り入れる
それぞれ詳しく解説します。
福利厚生を導入する目的を明確にする
福利厚生を導入する際は、目的を具体的に定めることが重要です。採用力の強化や離職防止、健康経営の推進や従業員の満足度の向上といった目的は、いずれも企業が直面する課題解決に直結します。
このように、目的を明確にして出したアイデアは制度が形骸化しにくく、業務を効果的に機能させることにつながります。
従業員にヒアリングする
福利厚生を効果的に機能させるには、従業員の声を反映させることが不可欠です。アンケートやヒアリングでニーズを把握し、制度を検討してみてください。従業員の意見は時代やライフスタイルによって変化するため、定期的な見直しや改善も必要です。
従業員の「こんな会社になってほしい」といった声は、組織づくりの参考にもなります。ヒアリングの結果を社内で共有すると改善点を見つけやすくなり、組織開発にもつながるでしょう。
企業の理念に沿った福利厚生を取り入れる
福利厚生は、自社の理念や文化に合った内容でなければ定着しにくい傾向にあります。従業員が望む制度を導入するだけでなく、企業のビジョンや価値観に根ざした制度を採用することも重要です。
福利厚生の制度を検討する際には、目標との一致やキャリア支援、健康維持やストレス軽減など長期的に効果が続くかどうかの考慮も必要です。
トレンドを取り入れる
福利厚生は社会の変化や働き方の多様化に合わせて、個人のニーズを重視した柔軟なものへと変化しています。近年ではリモートワーク機器の補助やオンライン学習の支援、メンタルヘルス対策など若年層のニーズに合致した制度もトレンドのようです。
また、人間ドックへの受診や病気休暇制度、リフレッシュ休暇といった健康支援の充実やアート思考を鍛える福利厚生がトレンドになりつつあります。
最近ではアートにまつわるユニークな福利厚生がトレンド

最近では、アートに関連した福利厚生を導入する企業が増えています。創造性や柔軟な発想を重視する動きの高まりもあり、アート思考を持つ人が増えたことが関係していると考えられます。
アート思考とは「0→1」を生み出す発想力を意味し、独創的なビジネスモデルや、革新的なサービスを生み出す思考のことを言います。
AIの普及も相まって、アート思考をビジネスに取り入れる動きが広がりつつあり、アートに触れる機会を増やす目的の福利厚生や、アート思考にまつわる福利厚生が展開され始めています。
「0→1」を生み出す発想力、アート思考に関しては以下の記事で詳しく解説しています。難しい概念ではなく、普段アートに興味がない人でも取り入れやすい考え方となっていますので、ぜひ併せてご覧ください。
アートにまつわるユニークな福利厚生

アートにまつわるユニークな福利厚生には以下のようなものがあります。
- 美術館の入館料が無料
- 展示会の写真と感想の提出でもらえる手当
- アートを描く研修
- アート思考を学ぶ研修
それぞれ紹介します。
美術館の入館料が無料
ユニークな福利厚生の1つに、美術館の入館料を負担するアート手当の導入が挙げられます。無料または割引価格で美術館の作品を鑑賞し、美的センスを磨いて業務に活かすための制度です。
また、文化教養費制度として入場料補助を認める事例もあり、従業員が積極的に芸術に触れる機会を増やせます。
展示会の写真と感想の提出でもらえる手当
展示会で作品を見て、写真と感想を提出することで、アート手当が支給される福利厚生もあります。具体的には、入場料を一部補助して展示会で作品を鑑賞してもらい、感じたことをまとめることで感性を刺激する制度です。
アート手当は、「美」に対する価値観や知識を高めることを目的としており、感性や人間的な魅力を磨くことで仕事にも活かせる効果があります。
アートを描く研修
アートを描く研修は、上手に描くことを目的とするものではなく、自由に絵を描いて他の参加者と感想を交換するイベントです。この研修では、絵を描く体験を通じて発想力や感性を刺激し、業務の新しいアイデア創出につなげることを目指します。
中小企業でも導入しやすく、創造性を高める機会となる制度といえます。
アート思考を学ぶ研修
アート思考とは先述した通り、固定観念を打ち破り、新しい発想を生み出す思考法のことです。アート思考の理論を学ぶカリキュラムを通じて、従業員が感性と思考力を融合させた思考経験を得ることができます。
このような思考を育むことで、多様な価値に対応する力や変化の激しい環境での柔軟性を高める一助となる可能性があります。
福利厚生にアートを取り入れるメリット

福利厚生にアートを取り入れるメリットは以下のとおりです。
- アイデアを生み出しやすくなる
- AIに負けない思考が身につく手助けになる
- コミュニケーション能力を高める
それぞれ解説します。
アイデアを生み出しやすくなる
福利厚生にアートを取り入れることで、従業員が固定観念にとらわれず、自由な発想を生みやすい環境づくりにつながることが期待できます。絵を描く研修や美術鑑賞は、1つの概念に縛られない思考を体験できる点が魅力です。
また、オフィスにアートを展示することも効果的です。日常の業務空間そのものが刺激となり、従業員が固定観念にとらわれずに自由な発想をしやすい環境づくりにもつながります。
アートを身近に感じられる環境や空間を整えることは、革新的なアイデアが生まれる土壌が育つことが期待でき、新しいサービスやビジネスモデルの創出に結びつく可能性が高まります。
AIに負けない思考が身につく手助けになる
AIは大量の情報を分析し論理的に処理する力に優れていますが、自由な発想や感性に基づくアイデアを出すのは苦手です。従業員がアートに触れる機会を設けることで、1つのことに縛られない柔軟な発想を培えます。
その結果、他社には真似できない新しいアイデアが生まれやすくなり、会社全体の競争力や業績向上にもつながります。
コミュニケーション能力を高める
アートを取り入れた福利厚生は、従業員同士が作品や感想を共有するきっかけ作りにもなり、自然にコミュニケーションがとれる雰囲気作りにつながります。また、絵を描く研修やアート鑑賞体験を通じて互いの価値観に触れることは、相互理解を深めるのに効果的です。
こうした交流はチームの一体感を高め、社内のつながりを強める効果も期待できます。
ビジネスにアートを取り入れるメリットについては、以下の記事もご覧ください。
福利厚生でアートを取り入れるならレンタルから始めるのがおすすめ

アート思考を重要視するビジネスが増えつつあることから、アートに関連する福利厚生の制度を取り入れる企業も増加傾向にあります。
アートに関するユニークな福利厚生を導入したい方には、作品のレンタルもおすすめです。レンタルは購入するよりコストを抑えられ、定期的に作品を入れ替えることで従業員に新鮮な刺激を与えられます。
また、さまざまなジャンルや作風に触れられるため学びや体験の幅が自然と広がり、従業員の感性を磨くきっかけにもなります。
アートリエでは、アートの購入・レンタルのサポートをしています。選定から導入まで、すべておまかせも可能です。予算やオフィスの雰囲気・インテリア・設置場所ごとに、5,000点の作品の中から、最適なアートを提案しています。
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まとめ

この記事では、業務の効率アップが期待できるユニークな福利厚生の事例を解説しました。従業員の声を取り入れた制度や企業理念に沿った取り組みに加え、近年ではアートを活用したユニークな福利厚生も注目されています。
これらの制度は会社の魅力を高める要素のひとつとなります。アートを取り入れることで、創造性やコミュニケーション力が育まれ、他社との差別化もはかることができるでしょう。この記事を参考に、自社にとって最適なユニークな福利厚生を検討してみてください。
アートリエでは、法人向けに最適なアートの選定やレンタル・購入をサポートしています。ユニークな福利厚生を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。









